【SSH事業】創造力育成講座

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みの一環として,『創造力育成講座』を実施しました。

ナチュラルサイエンスソーシャルサイエンスメディカルサイエンスの3分野からの視点を取り入れ,異なる知が交差する学びの機会を提供するものです。
今回は,『夢』という共通テーマのもと,3名の講師によるパネルディスカッション形式の講義を通じて,生徒たちは分野横断的な考え方や新たな視点に触れることができました。こうした経験を通して,自らの知を相対化し,他者との知を結びつける「総合知」の重要性を理解する契機となりました。

また,科・コースを横断した混成グループによるディスカッションでは,生徒たちは多様な視点を活かしながら,互いの気づきを共有し,新たな発想の芽を育む取り組みを行いました。

パネルディスカッション形式の講義

本講座では『夢』をテーマに,ナチュラルサイエンス・ソーシャルサイエンス・メディカルサイエンスの3つの分野を代表する講師3名によるパネルディスカッション形式の講義が行われました。
各分野の第一線で活躍される専門家による対話を通じて,多角的な視点から「夢」というテーマを掘り下げる内容となり,生徒たちは知識をつなげながら考えることの面白さに触れる機会となりました。

【ナチュラルサイエンス分野】
川崎医療福祉大学 医療福祉学部 臨床心理学科 教授 
谷原 弘之 先生
演題:「心理学的に見た、夢とモチベーションの関係」

【ソーシャルサイエンス分野】
岡山大学 名誉教授
金関 猛 先生
演題:「フロイトの研究した夢」

【メディカルサイエンス分野】
医療法人さくら会 早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科
福島 邦博 先生
演題:「聞こえに困難のあるこどもたちの夢」

個別講義の後には,3名の講師によるパネルディスカッションを実施しました。
それぞれの立場から『夢』というテーマについてさらに深く掘り下げる対話が展開され,生徒たちは専門分野を超えて『知』が交差する場を体感しました。
質問や応答を通じて、より実践的な学びへとつながる時間となりました。

グループディスカッション

講座の後半では,学年・科・コースを越えた5~6名の混成グループで,同じ「夢」というテーマについてワークシートを活用したグループディスカッションを行いました。
生徒たちは,パネルディスカッションで得た知識や気づきをもとに意見を交換し,多様な視点を生かすことで新たな発想や考え方に気づくことができました。

まとめ

『夢』を軸に,他者との対話や多様な知との出会いを通して,自分の『知』を広げ,つなぎ直す経験を重ねた今回の創造力育成講座。
生徒たちは ”創造することの面白さ” と,“学びが広がっていく感覚” を味わいました。
今後も,この講座で得た視点を日々の学習や進路選択に生かしながら,分野を越えて互いに刺激し合える関係が深まっていくことを期待しています。

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